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冬用のシュラフやマットなしで氷点下の冬キャンプで熟睡した方法

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冬キャンプ
冬キャンプ

冬キャンプで一番の心配といえば寒すぎて眠れないこと。

僕も何度か経験がありますが寒すぎると本当に寝れません。眠っていても寒くて目が覚めることがあります。

でも冬用のシュラフやマット、外気を遮断してくれるスカート付きのテントやシェルターはどうしても値段が高く、なかなか手が出せないという人も多いと思います。

そこで一般的な3シーズン用のシュラフと銀マットを使って氷点下のキャンプ場でキャンプしてきたのでレビュー致します!

冬用装備なしで氷点下のキャンプ場でキャンプ!

その日は大野アルプスランドという兵庫県猪名川町にある大野山山頂のキャンプ場に向かいました。当日の猪名川町の気温は最低気温1℃。

キャンプ場のある大野山山頂は標高が700mくらいあるので当然市街地より気温が下がります。

念のため100均で温度計を買って持って行ったのですが、バーナーの近くにおいても3℃くらいを指しています。

おやじ二人での冬キャンだったのですが、僕は冬用シュラフやマットをもたず家にある銀マットやスリーシーズンシュラフを駆使して一泊過ごしました。

一方の相方は冬用のダウンシュラフ+高機能マットというスタンダードな冬装備での一泊。

それぞれの実際の装備と翌朝の熟睡度合いをまとめます!

当日の環境

冬キャンプ
冬キャンプ

当日夜は氷点下。かなり冷え込んでいました。翌朝には小雪がちらつきテントの縁は霜が凍り付いていました。

かなり寒く、厳しい環境だったのは間違いないです。

そんな環境下で僕と相棒の装備はこのような状態です。

スタンダードな冬用装備で臨んだ相棒

冬用シュラフ
冬用シュラフ

シュラフはNANGAのダウンシュラフ(-6℃くらいまでいけるらしい)

サーマレスト
サーマレスト

マットは安定のサーマレストのZ-LITE

サーマレスト
サーマレスト

しっかりした厚みがあり地熱をしっかり遮断してくれます。

キャンプピロー
キャンプピロー

超小型に収納できるキャンプピローも使っていました。

まとめると

  • 通常のソロテント(スカートなし)
  • NANGAのダウンシュラフ
  • サーマレストのZ-LITE
  • キャンプピロー
  • 湯たんぽ

以上5点で冬キャンプを過ごしていました。

冬用装備がばっちりだったので眠れたようですが、さすがに明け方は少し寒く、特に地面からの底冷えは少し感じたようでした。

荷物のコンパクトさから登山にも行けそうな装備ですがこれくらい揃えることができれば関西圏であれば冬キャンプも問題なさそうですね。

あとは重要な服ですが、パタゴニアの暖かそうなフリースを装備していましたよ。

スリーシーズン用シュラフや銀マットを駆使して凌いだ僕の装備

冬キャンプ
冬キャンプ

いよいよ本題の冬専用の装備なしで一夜を過ごした僕の装備ですが、家にある物を駆使しました。準備したものは

  • テントはロゴスのtepee300(スカートなしインナーオールメッシュ)
  • 銀マット2枚
  • スリーシーズンシュラフ2枚
  • 家のある毛布二枚
  • 2千円台で買えるコット
  • 湯たんぽ

これで過ごしました。でどうだったかというと

めちゃくちゃ快眠でした

いや~今までのキャンプで一番快眠だったかもというくらいゆっくり眠れました。朝方は少し寒かったですがしっかりとシュラフにくるまれば十分でした。

それでは一つ一つ装備を見ていきます。

テントはロゴスのtepee300

tepee300
tepee300

テントはいつも使っているロゴスのtepee300です。ソロ仕様では十分な広さですがこのテントは基本的に夏仕様。

  • スカート(外気の侵入を遮断するテント裾のヒラヒラした生地)がない
  • インナーがオールメッシュ

この2点により非常に空気が通るので外気が入りまくり状態です。

対策として

  • テント上部のベンチレーションを閉じる。
  • アウターテントをなるべく地面すれすれになるように設営して外気の遮断をできるだけ抑える。

という風にしたのですがテントの裾は凍ってしまうほどの環境下では焼け石に水です。特別に対策された冬用テントではないのは間違いないです。

銀マット二枚

冬キャンプ
冬キャンプ

今回はあえて冬も使えるしっかりしたマットは使わずに銀マットでの冬キャンプだったので2枚準備しました。冬キャンプで寝るときに一番つらいのは

地面が冷たくて体温を奪われること

これ本当にめちゃくちゃ辛いんです。サーマレストのような信頼のおけるマットであればそれほど悩まされることはないと思いますが銀マットでは心もとない。

そこでテントフロアー面から銀マット、コット、銀マットの順番で地熱の完全シャットアウトを試みました。

これが大成功。コットがないとこうはいかなかったと思いますが、コットと銀マット二枚あれば地熱対策はばっちりです。

スリーシーズン用シュラフ2枚重ね戦法

冬キャンプ
冬キャンプ

シュラフはキャンプをする家庭ならどこにでもありそうなスリーシーズンシュラフを2枚重ねしました。これは地味な技ですが効果絶大です。

冬キャンプ
冬キャンプ

使用シュラフは家にあるシュラフでも最もリーズナブルだったSOUTH FIELDのスリーシーズン封筒型です。

夏のシーズンなどに大型スポーツ店で大量に並んでいる一番安いタイプです。

僕はよく使う戦法ですが真冬キャンプでも重ねればそれなりの戦力になることが判明。

どこの家のもありそうな普通の毛布2枚

冬キャンプ
冬キャンプ

これが本当に馬鹿にできない、というかこれが超戦力。ただの毛布2枚がです。

僕はコットの上に銀マットをひき、その上に毛布、そしてシュラフの上にも掛布団のように毛布という感じで敷布団、掛布団のようなイメージで毛布を使いました。

これにより保温性、クッション性が格段に向上し快眠できましたよ。

二千円台で買えるコット

冬キャンプ
冬キャンプ

今回のMVPはやはりコット。僕が持っているのはバンドックのコットです。残念ながら今は売り切れみたいです。

今ならこういうやつでしょうか。

とにかくコットがあるおかげで体温を奪う地熱から守られ、地面の凹凸を気にすることのない快適な睡眠を確保できました。

バンドックのコットは一人での設営はかなり困難を極めるという難点がありますが2千円程度でこの快眠が得られるなら検討してもいいと思います。

でももし少しでも余裕があるなら設営の簡単なコットを僕はお勧めします。本当に安いコットは立てるのが大変なので。

バンドックのコットについてはこちらもご覧ください。

BUNDOK(バンドック)のコット
バンドックのコット 以前から気になっていたBUNDOKのコンパクトベッドを実際に購入して使用してみたのでレビューします。いろんな意味...

冬キャンプでは外せない湯たんぽ

冬キャンプ
冬キャンプ

コットが今回のMVPであれば影のMVPは間違いなく湯たんぽ。これをシュラフの中に入れているだけで大幅にシュラフの暖かさが上がります。

マストアイテムであることは間違いないです。

湯たんぽについてはこちらもご覧ください。

冬キャンプに行くなら湯たんぽを買え!
湯たんぽ 湯たんぽ。冬の定番アイテムなので知らない人はいないですが、実際に普段使用している人は少ないのではないでしょうか。 僕...

以上が僕の装備です。

まとめ

冬キャップ
冬キャップ

冬専用のシュラフや高級マットなしに氷点下に迫る冬キャンプを乗り切れるかということで実験しました。結論、

コットと湯たんぽさえあれば何とかなる

です。一般的な銀マットやスリーシーズンシュラフに毛布を重ねるだけでもかなり暖かいです。ただし多分コットがないとかなり厳しい戦いになると思います。

また無理やり冬装備なしに冬キャンプを過ごしましたが荷物はかなりボリュームアップします。なので車での移動でない人は厳しいと思います。

化繊シュラフ2枚、銀マット2枚、毛布2枚、コット、という装備だけでかなり大掛かりです。

その点冬用装備で挑んだ相棒は実質小さなダウンシュラフとサーマレストのマットのみ。実用性を考えて冬キャンプに臨むなら冬装備を整えるほうが間違いなくいいと思います。

今回のテストで感じたことは

一度冬キャンプにトライしたいという人は僕が試した方法でもいいかも知れませんが継続的に冬もキャンプするなら冬装備を準備するのがベター。

ちなみに僕は普段は冬装備で冬キャンプに行ってますから~。

それでは皆様楽しいキャンプライフをお過ごしください。